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背徳は蜜の味
第8章 人妻その八 ~夫の部下に寝取られて~
お酒を呑むと、どうしても恋愛話に花が咲く。
「そう、あなたは彼女がいないのね」
「ええ、どういうわけか、女性と付き合ってもすぐにフラレちゃうんですよ」
「まあ!あなたみたいな素敵な男性をフッちゃうなんて、若い女の子は見る目がないのね」
「同年代や年下の女の子に僕が性的興奮を感じないからかもしれません」
「あら?年上の女がお好きなの?」
会話が少しずつ下ネタに移行し始めていた。
「ええ、年上の女は魅力的ですからね」
「じゃあさ、私もあなたのストライク?」
「ええ、モロにタイプですよ
課長の奥さんでなければ口説(くど)いているところです」
「あなたになら口説(くど)かれてみたいわ」
「本当ですか?」
彼の目の色が変わったのを奈緒美は気づけないでいた。
「じゃあ…口説かせてください」
スッと向かい側のソファから立ち上がって
彼は奈緒美の隣に密着してきた。
「うふふ…私、人妻よ」
「ええ、だから興奮するんじゃないですか」
「そんなに近くに来られたら、
なんだかドキドキしちゃうわ」
奈緒美は、下ネタの続きのように、
冗談半分でそう言ってたが、彼は真剣な顔つきで迫ってくる。
ソッと奈緒美の肩を抱き寄せると、
白いワイシャツの胸元から覗く日に焼けた胸板に
ドキドキしてしまう。
一気に酔いが回ってきたように、奈緒美の頬がカァ~っと熱くなるのを感じながら、
気づけば彼の肩に頭をもたれかけていた。
彼は息遣いが少し荒くなってきました。
そして奈緒美の顎に指をかけて顔をあげさせ彼の顔が近づいてくる。
「だ~め!」一瞬だけ拒んだけれど、
彼はもう一度奈緒美をを引き寄せ、
奈緒美の口に唇を重ねてきた。
「ダメよ…」
奈緒美の中で何かのスイッチが入った。
たまらず奈緒美は彼の首に腕を廻し、
彼の頭を引き寄せるように今度は自分からキスをした。
二人の唇が少しずつ開き、
熱い舌を絡ませたり、お互いの舌で唇をなぞり合ったり、段々とむさぼりあうように激しく口を吸い合った。
夫が隣の寝室で寝ているというのに、
奈緒美の下半身が少しずつ熱くなってゆく。