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恋人岬には噂があった
第3章 第3話 最終章
 野上は舌を絡められながら、彼女の太ももにそっと手を置いた。
 太ももがびくんと動いた。だが、野上の手を強く押さえて来ることはなかった。彼女は手を添えているだけだった。若い女特有の肌の張りと、しっとりとした感触が野上の手と指に伝わっている。
 指先で太ももの感触を確かめながら、野上はスカートの中に手を入れた。だが、太ももの内側をなぞろうとしても、恥じらいが残っているらしく、指の侵入を拒むように、太ももは開かなかった。
 仕方なく、野上はパンティを脱がそうと指を伸ばした。
 だが、野上ははっと気づいた。ひとの影が動いた気がしたのだ。
 奈々にしがみつかれたまま、野上は唇を離して顔を上げた。夢中になっていて気づかなかったが、外を覗くと雨は止み、人が歩いて行くのが見えた。奈々のスカートはめくれて、パンティが見えている。野上はスカートを素早く直すと、隣りに転がっているハンドバッグを太ももの上にのせた。
「奈々、ここはやばい。車の前を人が歩いてる」
「…………」
 彼女は外の気配に気づいていないようである。野上の首に腕をまわして、唇を重ねようとしてきた。
 野上は奈々を離した。
「ここはだめだよ。車の前を見てごらん、人が歩いてる」
 その言葉に、奈々は気づいたようである。髪を乱して外をじっと見ていた。
「ほんとだ。でも、セーフだったね」
 と奈々は言った。
「恋人岬は来週の水曜日に連れていって。今から私のお部屋に来て?」
 彼女はそう言った。野上は、奈々をこのままにしておくと、さっきの続きがすぐに始まる気がした。
「ほんとにいいのかい?」
 野上が訊くと、奈々は頷いた。
「私の車のあとについて来て、すぐ近くだから」
 奈々はそう言って、野上を見つめた。そして、唇を近づけて来た。
 しっとり感のある柔らかな唇だった。唇の感触と舌の絡ませ方は、絶品で絶妙だった。そのお口で亀頭に吸いつかせると、ぞくりとするだろうな、と野上は思うのだった。

     (三)
 彼女のアパートへは、丸岡スーパーから二分ほどで着いた。
 建物はコンクリート造りで、比較的新しかった。一階は、それぞれ車二台は余裕で停めて置ける駐車場で、二階に四部屋並んでいた。ここは女性向けのアパートだと奈々は言った。階段は両側にあった。
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