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恋人岬には噂があった
第1章 第1話
(だとすれば、淫乱でMっ気があるところまでの願い事は、この先も続くのか? 奈々は就寝前に裸になり、仰向けにベッドに寝て、太ももを擦り合わせながら、きれいな指で乳首をつまんでいるのか?)
 野上は続きも描いた。
(乳首をじっくりつまんだ次は、うつ伏せになり、尻を突き上げるのだろうか。シーツに乳首を接触させて転がしているときには、背後からだと、尻は水滴を弾くもぎたての桃のように見えるのだろうか──)
「難しい顔して、野上さんは無口なんですね」
 と奈々は言った。
「でも、渋い系で素敵です。ところで私、誰かに似てません?」
 好みの女からそう言われ、野上は嬉しく、胸が高鳴った。だが、誰かに似ていると問われても、思いあたるのは尖った乳首と、水滴を弾く桃しか浮かんでこなかった。
「誰だろう──」
 桃を描き、野上は首をひねった。
「そんなしぐさも素敵です。今夜、スマホの件と一緒にメールで教えてあげます。メール送っていいですか?」
「もちろんだよ。じゃあ、教えてもらおうかな」
「はい。なんでも質問してくださいねっ」
 奈々は目を細めて、明るい口調でそう言った。
「俺って正直者だから、なんでも訊いちゃうよ? 後悔しない? ほんとにいいのかい?」
「…………」
 優しく問いかけた言葉に、あれほどお喋りだった奈々が、恥ずかしそうにうつむいている。そのとき、奈々の尻が微妙に動いたのを、野上は見逃してはいない。
 奈々は年頃の娘である。しかもバージンだから、後悔しないとか、ほんとにいいのかいと、優しく問いかけた言葉が、男女のセックスを生々しく連想させ、うつむいてしまったのだろう。尻が微妙に動くのは、性器が熟している証だと思える。指で触れたときには、おそらくヌメリ感のある柔らかな秘肉だろう、と野上には分析できた。
 うつむいていた奈々が、自分の腕時計を見て顔を上げた。眼が潤み、唇にすき間ができている。やはり、セックスに結びつけていたようでもある。彼女は、尻が自然に動くほど感受性が強いかもしれない。今夜にでも独り暮らしの部屋に招かれるのだろうか、と野上は期待した。
「引き止めてしまってごめんなさい。私、もう行きます」
 突然のことだった。潤んだ眼差しで奈々はそう言った。
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