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第2章 ～再会～

今日は運がいいのか、信号機にほとんどひっかからず
家を出て10分ほどで駅についた。


今の時間はまだ早いので学生はそんなに見当たらない
代わりにスーツ姿の男性が大勢いた。
あと1時間ほどすると、次は学生で駅が溢れかえるようになる。
俺は、学生と同じ時間に電車に乗りたくないため
わざと早く起きて学生に会わないようにしている。
電車の中でも、もちろん本を読んでいるので
その時間を朝から学生達のどうでもいい話に潰されたくなかったからである。


俺がいつも来ているこの駅はそこそこの大きさだった。
ここら辺の住人は、近くに駅といえば
ここしかないので大勢の人が使っていると思う。


3.4年前までは小さい駅だったらしいが、
ここ2年ほどで市が合併したため駅を大きく作りかえたらしい。
そこからは本当に人が増えたと駅のチラシに書いてあった。


俺は自販機で暖かい飲み物を1本買うと、さっさとホームに行くことにした。
駅の中は喋り声が大きくてまともに本を読めなそうだったからである。
カバンから定期を取り出すと、そそくさと去るようにホームへ向かった。