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鼻フックパーティーの午後
第3章    
 しばらくすると、また玄関ドアのメロディーが鳴って、Y氏が部屋に入ってきた。お客さんも一人、一緒に連れている。Y氏は「やあ、お待たせしちゃって」と言いながら、ニコやかな笑顔でみんなを見回し、会費を集めたり最近の新作ビデオを紹介したりなど、てきぱきと細かい仕事を片づけた。そして、「じゃあ、そろそろ始めましょうか」と言って麻里子を立たせると、麻縄を片手に麻里子の斜め後ろに立った。その瞬間、客たちの間にさっと電気が走り、視線が麻里子に集中した。三脚に固定された業務用のビデオカメラも、もちろん麻里子を狙っている。ライトで照らし出されたその空間で、鼻フックパーティーの幕が開いたのだった。

 Y氏は、慣れた手つきで麻里子の両手を後ろに回し、両手首をまとめて縛る縛り方、いわゆる後ろ手縛りのやり方で麻里子を縛り始めた。やがて胸の上下にも水平に縄をかけると、薄い布ごしの麻里子の乳房は絞り出されるような形になり、後ろ手縛りが完成した。Y氏は、後ろ手縛りにされた麻里子を観客によく見せるように、左右に身体を振り向かせてから、後ろに置いてあるケースから鼻フックを取り出した。
「ほら、鼻フックだぞ」そう言ってY氏は麻里子の目の前にそれを差しだし、確認させてから、その鼻フックをおもむろに麻里子の鼻の穴に引っかけた。そして、鼻フックの紐をグイッと上に引っぱり上げた。瞬間、麻里子の口がかすかに開いた。もちろん、鼻の穴は引っぱられて縦に伸びている。いろんなカメラのシャッター音やフラッシュが、その穴に集中した。「ほらっ、ほらっ」そう言いながら、Y氏は鼻フック姿の麻里子の頭を、それぞれの客によく見えるように回している。そして鼻フックの紐を麻里子の頭の後ろに回すと、背中の麻縄に結んで固定した。
 会場は鼻フック姿にされた麻里子を中心に、一気にヒートアップした。先ほどまではおとなしく座っていた男性も、ぎらぎらと目を光らせて麻里子の鼻フック姿をデジカメで撮影している。カップルの男性も、引き気味の女性をほったらかして、今は麻里子に集中している。Y氏は、そんな観客の熱気を見守りながら、穏やかな笑みを浮かべ、鼻フック姿になった麻里子の身体を支えている。麻里子は既にうつろな目をしながら、鼻フック姿を観客全員にさらけ出していた。
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