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雨が好き
第111章 お祈り
ハートの窪みと、ハートの葉っぱ
それで、縁結びの神様なんだ・・・。

蒼人さん、いったい神様に何をお願いしたんだろう?
無性に気になって、私は蒼人さんに聞いてしまった。

「お願い?・・・うーん・・・お願いっていうより、お礼、かな?」
「お礼?」
「えっと、みなとさんと一緒にここに来られて、感謝してます・・・って」

感謝してます、という当たりで、私がじっと見つめているのに気づいたのか、
みるみる蒼人さんのお顔が赤くなっていった。

「って・・・あの・・・だから・・・また来年もここに来られたらって」

そんなふうに言いながら、ちょっとしどろもどろ。
その様子を見て、私は笑ってしまった。

蒼人さんがなんとなく、私のお祈りの内容を聞きたそうにしていたけれども
それは内緒にしておくことにした。

だって、私が神様にお祈りしたことって、
蒼人さんのとほとんど同じだったのだもの

柏手を打って、頭を下げて
私が心の中で言ったこと
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