この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第112章 桜の雨
【桜の雨】
神社から本当にすぐのところが最初の目的地である見晴台、だった。
そこは見晴台、という名の通り、360度周囲を見渡せる、とても景色の良いところだった。
「すごい・・・」
遠くには青く連なる山々。
眼下にはみずみずしい緑の葉が一面に広がっているように見える。
見上げると空が大きくて、広くって
大きな、大きな世界の中にいるんだなって、すごく感じる。
目を閉じて大きく息を吸うと
森の匂いが身体中に流れ込んでくるように感じた。
「きれいなところですね」
蒼人さんが、ちょっと遅れて私の隣に来た。
どちらからともなく自然と手を繋ぐ。
身体が寄り添い、腕が触れ合う。
こうしていると、この大きな世界を
ふたりじめしているみたいに感じる。
キュッと、握った手に力を込めると、蒼人さんが笑いかけてくる。
そんなふうにして景色を少し見て、
木陰にある石造りのベンチに並んで座って
お昼ご飯を食べた。
「この後は下りが多いですよ」
蒼人さんがスマホの画面を見て教えてくれる。
次の目的地は聖パウロカトリック教会
途中で鏡みたいに空を映すきれいな池を見て、
三笠通りを走り抜ける。
大体30分ほど自転車を走らせると、可愛らしい木造の小さい教会に出会う。
神社から本当にすぐのところが最初の目的地である見晴台、だった。
そこは見晴台、という名の通り、360度周囲を見渡せる、とても景色の良いところだった。
「すごい・・・」
遠くには青く連なる山々。
眼下にはみずみずしい緑の葉が一面に広がっているように見える。
見上げると空が大きくて、広くって
大きな、大きな世界の中にいるんだなって、すごく感じる。
目を閉じて大きく息を吸うと
森の匂いが身体中に流れ込んでくるように感じた。
「きれいなところですね」
蒼人さんが、ちょっと遅れて私の隣に来た。
どちらからともなく自然と手を繋ぐ。
身体が寄り添い、腕が触れ合う。
こうしていると、この大きな世界を
ふたりじめしているみたいに感じる。
キュッと、握った手に力を込めると、蒼人さんが笑いかけてくる。
そんなふうにして景色を少し見て、
木陰にある石造りのベンチに並んで座って
お昼ご飯を食べた。
「この後は下りが多いですよ」
蒼人さんがスマホの画面を見て教えてくれる。
次の目的地は聖パウロカトリック教会
途中で鏡みたいに空を映すきれいな池を見て、
三笠通りを走り抜ける。
大体30分ほど自転車を走らせると、可愛らしい木造の小さい教会に出会う。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


