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縄奴隷に堕ちる
第1章 入室
 扉の向こうは待合室、つまり、SとMの会員たち同士が品定めをする場所になっている。小さめの座卓、その周りを取り囲むように置いてある座布団、テレビやゲイSMの雑誌などもある。座卓の上には急須や湯呑みなどのお茶の道具、灰皿やライターなども揃えてあった。
 卓也は急須に茶葉を入れてポットのお湯を注ぎ、セルフサービスでお茶を飲みながら、何となくテレビを見て待つことにした。ふと、机の上の会員名簿をパラパラとめくってみるが、会員名とプロフィールが書いてあるだけなので、相手の会員名が分からない段階で見ても、あまり参考にはならないものだった。
 その時急に扉が開いて、マスターが入ってきた。
「部屋、寒くないか?」
 こちらはフンドシだけの全裸だし、まだオープン直後なので、エアコンの効きを気にしているのだ。
「えぇ、ちょうどいいです……」
 マスターはまた受付部屋に戻って行った。実際には営業時間外にこのマスターにイジめられたりしたこともあるのだが、時間内にはあくまでもドライな関係を保っているのが逆に心地よく過ごせた。
 やがて次の客が来たようで、扉の向こうから話し声が聞こえてきた。中の様子を質問されたのか、マスターが「えぇ、もう来てますよ」などと返事するのも聞こえる。そしてしばらくすると扉が開いて、男が入ってきた。ガッチリとした体格で、白いフンドシを締めている。男は卓也の隣に静かに座ると、湯呑みを取って急須から茶を注いだ。そして、タバコを吸いながらテレビを眺めている。待望のS様だ、と思うと、卓也は意識して固くなってきた。男はチラッと、卓也を見た。そして卓也が少し下を向くと、その男は卓也の太ももをそっとひと撫でした。
「やるか?」
 卓也がうなずくと、男は立ち上がった。続いて卓也も立ち上がると、男は隣の部屋に通じる、薄くて黒いカーテンをめくった。
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