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性に堕ちたアイドルの365日
第2章 現在 店長とアルバイトたち 2
秋葉乃がタバコを吸っていると従業員専用の扉が開く。
「おつかれさまでした。」奈々の手にビニール袋。
「おつかれさま。あっ、いいよ掃除は自分でするから」バックヤード裏にある灰皿は先月まで店の前に設置されていた。しかしこのご時世、従業員で喫煙者は秋葉乃と鈴木しかいなかった。来客者のための灰皿の清掃も仕事のうちのひとつだが、店には寄らずただ喫煙するだけの通りすがり。それならましで灰皿の上にペットボトルや家庭のごみを置かれる始末。これ必要ですかとひとりがいいだすと皆が賛同した結果。灰皿は店の前から撤去することになった。
「いいですよ。ぜんぜん」
「そうだ。奈々、来月から時給五十円アップ決まったから」灰皿を掃除してくれる唯一のアルバイトだからではない。あくまで勤務態度の評価だ。
「ありがとうございます」あまりではなく喜んでいない。
「店長に相談があるんですけどいいですか」
「いいよ。なに」秋葉乃がタバコを消そうとすると。
「今ここでじゃなく、ちゃんと話を訊いてほしいというか、時間作って」
「今週のシフトは土日だよね。そのどっちかのおわりにゴハン行こうか。そこで話を訊く」
「はぁ」色白の瓜実顔。一瞬で真っ赤になる。「ゴハンって本気ですか」時給五十円アップよりうれしそうだ。
「なんの相談かわからないけどここでダメなら店でもダメだろ、なら美味しいものでも食べながら話そう」
「ワタシ本気にしますよ」
「もちろん。それでいい。」
「店長の土日のシフトはどうなってるんですか」基本秋葉乃のシフトはない。アルバイトのいない時間と休んだらそこにはいる。今週は遅番を鈴木の代わりにはいり早番の佐藤も残業残業の毎日だった。
「早いほうがいいだろ。土曜に来る。奈々はお昼から土曜は十七時までだろ」奈々は平日に二日、学校帰りに十六時から十九時まで。土日は朝八時から十七時までのシフトにはいってくれている。一度も遅刻欠勤はない。
「ホントにいいんですか」
「ぜんぜんいいよ。なに食べたいか決めといて」そういって秋葉乃はタバコを灰皿に捨てた。ジュっと音がした。ホントは今日これからでもいいのだが後ろ髪をひかれる思いで。「今週無理したから、今日は休みたい。土曜日ちゃんと話を訊くから」
「ありがとうございます」奈々が頭を下げる。
「じゃあ」手を挙げて秋葉乃は店を後にした。
「おつかれさまでした。」奈々の手にビニール袋。
「おつかれさま。あっ、いいよ掃除は自分でするから」バックヤード裏にある灰皿は先月まで店の前に設置されていた。しかしこのご時世、従業員で喫煙者は秋葉乃と鈴木しかいなかった。来客者のための灰皿の清掃も仕事のうちのひとつだが、店には寄らずただ喫煙するだけの通りすがり。それならましで灰皿の上にペットボトルや家庭のごみを置かれる始末。これ必要ですかとひとりがいいだすと皆が賛同した結果。灰皿は店の前から撤去することになった。
「いいですよ。ぜんぜん」
「そうだ。奈々、来月から時給五十円アップ決まったから」灰皿を掃除してくれる唯一のアルバイトだからではない。あくまで勤務態度の評価だ。
「ありがとうございます」あまりではなく喜んでいない。
「店長に相談があるんですけどいいですか」
「いいよ。なに」秋葉乃がタバコを消そうとすると。
「今ここでじゃなく、ちゃんと話を訊いてほしいというか、時間作って」
「今週のシフトは土日だよね。そのどっちかのおわりにゴハン行こうか。そこで話を訊く」
「はぁ」色白の瓜実顔。一瞬で真っ赤になる。「ゴハンって本気ですか」時給五十円アップよりうれしそうだ。
「なんの相談かわからないけどここでダメなら店でもダメだろ、なら美味しいものでも食べながら話そう」
「ワタシ本気にしますよ」
「もちろん。それでいい。」
「店長の土日のシフトはどうなってるんですか」基本秋葉乃のシフトはない。アルバイトのいない時間と休んだらそこにはいる。今週は遅番を鈴木の代わりにはいり早番の佐藤も残業残業の毎日だった。
「早いほうがいいだろ。土曜に来る。奈々はお昼から土曜は十七時までだろ」奈々は平日に二日、学校帰りに十六時から十九時まで。土日は朝八時から十七時までのシフトにはいってくれている。一度も遅刻欠勤はない。
「ホントにいいんですか」
「ぜんぜんいいよ。なに食べたいか決めといて」そういって秋葉乃はタバコを灰皿に捨てた。ジュっと音がした。ホントは今日これからでもいいのだが後ろ髪をひかれる思いで。「今週無理したから、今日は休みたい。土曜日ちゃんと話を訊くから」
「ありがとうございます」奈々が頭を下げる。
「じゃあ」手を挙げて秋葉乃は店を後にした。