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コンビニバイトの男の子
第8章 密談
どぎまぎする悠希が可笑しくなり、貴之は声を出して笑った。
「ごめん、ごめん。鮎川君が帰った次の日、電話した日だけど妻はかなり機嫌が良かったから、相当満足したんじゃないかな」
「そうですか」
「たっぷり愉しんだみたいだしね」
にやにやしながら、からかう。
「2日目のメッセージを受け取った後の映像は、呆気にとられて見てたよ。若さって凄いなって」
「は、はあ」
萩子に送った、帰宅が遅くなるというメッセージは、早朝に悠希からのメッセージでお願いされたものだった。送る時刻と、ご丁寧に内容も指定されて、貴之はその通りに送っていた。
「妻の躰中にキスマークを付けていくところはめちゃくちゃ嫉妬したけど、最後の方は最早感心するしかなかった。コンドームを箱ごと持って行ってたのにはびっくりしたけど、それも全部使い切っていたしね」
悠希はその時のことを思い出したようで、恐縮する。
「・・・なんか、すみません・・・」
「謝ることはないよ。さあ、飲もうか」
運ばれてきたワインをグラスに注ぐと、悠希に勧めた。
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