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コンビニバイトの男の子
第9章 雨

(ほんとのほんとに、シュウの中に精子が出されたんだ・・・)
膣口からの精液の吐出はなかなか終わらない。
呆然と見ていると、悠希に肩をたたかれて我に返った。その手が、奥のベッドを指差している。
(戻れってことだな)
そう察して、慎重に自分のベッドに入る。悠希の指は、更に奥を指し示していた。
(向こう向きってことか)
この場を支配している悠希に逆らうつもりはなく、指示に従う。
背中側になったふたりの会話が、貴之の耳に届いた。
「アイマスク、取りますね」
「うん・・・。あー眩しい」
目を開けた萩子が眩しさに顔を顰める。瞬きして明かりに慣れた視界に、悠希の顔を捉えた。
「やっと会えた」
体を起こし、悠希の首に腕を回して抱き寄せる。そのまま後ろに倒れながら、また唇を重ねた。
悠希も応じて、短いキスを何度も繰り返す。ちゅっちゅっという音が暫く続いた。
(終わった後も、何度もキスで確かめ合ってるんだな。僕はシュウと何してたんだろう)
貴之は、萩子との後戯を思い返す。結婚してからは慣れもあって、セックスの後はすぐ寝てしまっていた。
(それも、遠い昔のことか・・・)
自虐的な感想が浮かんだ。
キスでセックスの余韻を愉しんだ後、悠希が貴之の眠るベッドを見る。
「貴之さん、起きませんでしたね」
萩子も貴之に視線を向けた。
「ずっとあっち向きで寝てた?」
「アイマスクして直ぐぐらいに寝返りしてからは、ずっと向こう向きでしたよ」
「そう、よかった・・・」
萩子がほっとした声を出す。
「寝てるのに、向きとか関係なくないですか?」
「そういう訳にはいかないのよ」
「何で気になるんですか?」
それは貴之も気になった。
(もう何とも思ってないんじゃないのか?)
「だって、夫として愛してるから」
(シュウっ!!)
「さっき、躰も心も満たしてくれるって言ったでしょ。だけど、心はやっぱり貴之さんなの」
膣口からの精液の吐出はなかなか終わらない。
呆然と見ていると、悠希に肩をたたかれて我に返った。その手が、奥のベッドを指差している。
(戻れってことだな)
そう察して、慎重に自分のベッドに入る。悠希の指は、更に奥を指し示していた。
(向こう向きってことか)
この場を支配している悠希に逆らうつもりはなく、指示に従う。
背中側になったふたりの会話が、貴之の耳に届いた。
「アイマスク、取りますね」
「うん・・・。あー眩しい」
目を開けた萩子が眩しさに顔を顰める。瞬きして明かりに慣れた視界に、悠希の顔を捉えた。
「やっと会えた」
体を起こし、悠希の首に腕を回して抱き寄せる。そのまま後ろに倒れながら、また唇を重ねた。
悠希も応じて、短いキスを何度も繰り返す。ちゅっちゅっという音が暫く続いた。
(終わった後も、何度もキスで確かめ合ってるんだな。僕はシュウと何してたんだろう)
貴之は、萩子との後戯を思い返す。結婚してからは慣れもあって、セックスの後はすぐ寝てしまっていた。
(それも、遠い昔のことか・・・)
自虐的な感想が浮かんだ。
キスでセックスの余韻を愉しんだ後、悠希が貴之の眠るベッドを見る。
「貴之さん、起きませんでしたね」
萩子も貴之に視線を向けた。
「ずっとあっち向きで寝てた?」
「アイマスクして直ぐぐらいに寝返りしてからは、ずっと向こう向きでしたよ」
「そう、よかった・・・」
萩子がほっとした声を出す。
「寝てるのに、向きとか関係なくないですか?」
「そういう訳にはいかないのよ」
「何で気になるんですか?」
それは貴之も気になった。
(もう何とも思ってないんじゃないのか?)
「だって、夫として愛してるから」
(シュウっ!!)
「さっき、躰も心も満たしてくれるって言ったでしょ。だけど、心はやっぱり貴之さんなの」

