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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
【3】
貴之はショッピングモールの吹抜けを仕切っている柵に背中を預けて、繰り返し流れる店内音楽を聞きながら、目の前のシューズショップで買い物をしている萩子を眺めていた。サンダルを選ぶ萩子の横には、大学生のアルバイトと思われる男性店員がずっと付きっきりで、色々な商品を勧めている。
(さっきのお店と同じように、女子大生だと思っているんだろうな)
元々年齢より若く見られがちだったが、最近の萩子はそう見られるだけの容姿をしていた。足元に置いた2つの紙袋に入っているノースリーブのワンピースとセパレートタイプの水着も、今どきの女子大生に人気のデザインと、まさにその女子大生ぐらいの女性店員に勧められたものらしかった。
「ありがとうございました。また来てくださいね」
付きっきりだった店員に店前の通路で紙袋を手渡された萩子が、小走りで貴之の元に戻ってくる。そのまま腕を組むと、足早に歩き出した。
貴之は慌てて置いていた紙袋を持つと、萩子の歩調に合わせる。緊張していたからか、組んだ萩子の腕が汗ばんでいるのを感じた。
「もう、あの店員さんも女子大生だと勘違いして、ずっと話し掛けてくるんだから!そんなに幼く見えるのかな」
お店から離れて歩調を落とした萩子が不満を呟く。
貴之が後ろを振り返ると、萩子を見送った店員が訝しそうな表情でこちらを見ていた。
「まだ見てるよ。もしかしたらシュウのこと、パパ活してると思ってるのかも」
「パパ活?」
流行語に疎かったことを思い出し、
「援助交際」
と言い換える。
「貴之さんと夫婦に見えないってこと?」
萩子は、不服そうに頬を膨らませた。
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