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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺

匂いだけじゃなく、目に見えて判る容姿の変化にも、悠希の影響があるのは明らかだった。5月頃から伸ばし始めた髪は、今はセミロングの長さになり、ゆるいウェーブがかかっている。先日、初めて黒髪をブラウンに染めた。貴之には気分転換と言っているが、伸ばして明るい色合いにしたほうがいいと悠希に勧められたからである。
今日の服装、スキニーフィットのポロシャツとデニムのクロップドパンツは、ファッション雑誌で悠希が萩子に似合いそうと言っていたコーデで、先週末に別のショッピングモールで購入したものだった。女子大生に見られるのは、この髪型と服装の影響が大きいと貴之は思っている。過去に何度か貴之も勧めたことがあったが、派手な感じになる髪色も、躰のラインが判ってしまう服装も、地味な自分には似合わないと頑なに拒否していたことだった。
外出時に必ず掛けていた眼鏡も、先月からは掛けなくなっている。付き合っていた頃から、貴之は掛けないほうが良いと再三伝えたが受け入れてもらえなかった。多くは語ってくれなかったが、泣きボクロが気になりだした高校生の頃からずっと掛けていたらしかった。それが、悠希からも掛けないほうが良いと何度か言われ、外すことを決めたのであった。
今日の服装、スキニーフィットのポロシャツとデニムのクロップドパンツは、ファッション雑誌で悠希が萩子に似合いそうと言っていたコーデで、先週末に別のショッピングモールで購入したものだった。女子大生に見られるのは、この髪型と服装の影響が大きいと貴之は思っている。過去に何度か貴之も勧めたことがあったが、派手な感じになる髪色も、躰のラインが判ってしまう服装も、地味な自分には似合わないと頑なに拒否していたことだった。
外出時に必ず掛けていた眼鏡も、先月からは掛けなくなっている。付き合っていた頃から、貴之は掛けないほうが良いと再三伝えたが受け入れてもらえなかった。多くは語ってくれなかったが、泣きボクロが気になりだした高校生の頃からずっと掛けていたらしかった。それが、悠希からも掛けないほうが良いと何度か言われ、外すことを決めたのであった。

