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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
その中で目に留まった雑誌を、萩子は山の中から取り出しました。裸の男女が抱き合うモノクロ写真に、“充実したセックスライフ”の文字が浮かぶ表紙をまじまじと眺めます。購入した当時、何度も読み返して、萩子の性の参考書になっている感さえあった雑誌でした。しかしながら、もうこの手の内容はスマートフォンで閲覧していて半年近く見ていませんでした。
久しぶりに手に取ると、縁がよれて隙間ができているところが目に付きます。そこを開くと、体位をイラストで紹介しているページでした。
(これ、初めて見たときは正常位以外の体位があることに驚いたのよね)
今では他の体位も体験し、それぞれ違った気持ちよさを愉しむようになっています。
そこから前後にページを捲り、セックスの充実度診断の記事を目にして、思わず苦笑しました。当時、“初心タイプ”に分類され、経験の未熟さを思い知らされた頃が、気恥ずかしくも懐かしく感じます。今は診断しなくても充実度が上がっているのが判ります。
特集記事の後半、何度も読み返した体験談を流し読みしながら、悠希とのセックスの上書きをしてもらうため、貴之とのセックスレス解消を期待して購入した雑誌が、意図していなかった方向で役立つことになったのを感慨深く感じました。
(あんなに嫌っていた不倫だったのに、まさか悠希くんとの不倫関係を深めることに役に立つとはねー。それにしても・・・)
以前は体験談を読んだ時に感じていた躰の疼きを、今は感じていないことに気が付きました。いくつかあった不倫や浮気の体験談を自分と悠希の関係に置き換えて妄想し、そのままオナニーになだれ込むこともあったのに、躰の昂ぶりがありません。
(そっか、私、この体験談より進んでしまったんだ・・・)
”初心タイプ”だった頃には興奮できた表現も、経験を積んだ今の萩子にとって、一般的な女性誌の内容では物足りなくなってしまっているのでした。
(これに比べると、今読んでいるサイトの体験談は、表現も内容も凄いのよね)
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