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私の秘め事
第4章 4
「これは?」
「あなたの人生だから私はこれ以上なにか言うつもりはないわ」
言葉は普通なのに彼女からなにか感じるものがあった、ただ意地悪をされていたり身分が違うのだから早くここから出ていけというふうなことが言いたいのでは無いということがひしひしと彼女の目を見ると感じた。さっきまでの探られていた時の不快感とは違う不快感が胸の奥から込み上げてくる。「ジョーンには絶対にこれを見せたらダメよ」と私に念を押すと彼女は足早に私の部屋を去っていった。封筒の中身は気になったがリビングにジョーンを待たせていることの方が気がかりで私は髪を軽く巻き急いで彼のいるところに向かった。リビングに行くと前のようなてんこ盛りの朝食ではなく軽くすませられる朝食が用意されていた。ジョーンは片手にマグカップを持ち優雅に過ごしている、リビングにある大きな窓から日が差し込んで程よく彼の顔を照らしていて本当に貴族のように見えた、まるで映画の世界のようだ。私が見とれていると「早くきなよ」と声をかけられた。ついさっきまでメアリーに脅され不安に駆られていたのに不思議と安心している自分がいた、彼女はジョーンがなにか悪者のような言い方をしていたが私にはやっぱりそうは思えない、こんなにも安心して過ごせる人を手放すなんてできない。
「雪、早くこっちにおいでよ。今日は日本の朝ごはんだよ」
「本当だ!とても美味しそう」
「最近こっちの食べ物が続いてただろ、だからお願いして日本食にしてもらったんだよ」
「ありがとう、味噌とか米ってこっちでも買えるんだね」
「ああ、普通にスーパーに売ってるよ。良かったら今日見に行ってみる?」
「いいの?すごく楽しみだな〜」
そんな他愛もないいつもの会話をしているうちにメアリーから言われたことなんてすっかり頭の中になかった。朝食を食べ終わったらそれぞれ用意をし12時に玄関に集合しようという話になった。ジョーンはメアリー達に私たちが家を開けている間の留守番と家の片付けをお願いしていた。自室に戻ると封筒を引き出しに入れていたことなんてすっかり忘れていた私は日本から持ってきたお気に入りの黒のワンピースに着替えメイクもさっきより濃いめに仕上げ玄関に向かった。
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