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私の秘め事
第6章 6
おもむろに立ち上がると腰からなにか取り出し私に向けられた。
「ジョーン....何を」
「もう死ぬしかない、でも1人だと死ぬのは怖いだろ...だから一緒に死のう」
「やだ...やめてよ」
日本に住んでいたらまずお目にかかることの無いものなだけに初めは理解が追いつかず何が起こっているのか分からなかったが拳銃を向けられていることに気がついた私は一気に心臓が跳ね上がり冷や汗をかく。そんな私にはお構いなしにジョーンはカチャリカチャと何やら動かしている。彼が「あとから行くから先にいっててくれ」と引き金を引こうとした時同じ空間から銃声が聞こえてきた。私は聞きなれない銃声に耳が驚いてしまったらしくキーンという音しか聞こえない、叫ぶこともできず椅子に座ったままうずくまっていた。見ると撃たれたジョーンだった、幸いにもあったたのが腕で即死はしなかったのだろう、うずくまって大声で叫んでいる。彼はドアの方を見て痛みに歪む顔の中に驚きを見せた。
「ファスト....なんで...」
「ったくお前いい加減にしやがれ!何回同じこと繰り返すんだ。てめえまた人を殺す気か!」
「だって仕方がないじゃないか、お前だって俺の苦しみをいつもわかってくれてたじゃないか」
「ああ、理解はできるぜ。だけどな、これ以上お前を殺人鬼にするわけにいかねえんだよ」
ファストの顔は真剣だった。友人に人を殺して欲しくない、間違った道に進んで欲しくない、そんな感情が強く伝わった。その後実は医学部出身だったというファストによってジョーンの手当がなされたため病院に行く必要もなく警察も呼ばなかったから大事になることも無く気がつけば夕方になっていた。ジョーンはあれだけ暴れたからか疲れきって眠りについていた、当分起きる気配はない。ファストはまだこの家にいて軽い夕食を調理していたためお礼を言いにキッチンに向かった。
「ファスト、助けて頂いてありがとうございました」
「いいんだ、俺も早くお前に伝えるべきだったな」
「いえ、いいんです。」
「もし君が良かったらこれからもジョーンのそばにいてやってくれ」
「え....」
「いや、怖い思いしただろうし出来たらでいいんだ。実はなあいつ前に殺しちまった時に本当に反省していたんだよ、だから俺ももうあんなことはないって思ってたんだ、それにお前のこと本当に愛してるんだと思うんだ」
「そうですかね....」
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