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私の秘め事
第2章 2
一通りシャワールームの説明をしてもらった流れで私はそのままシャワーを浴びることになった。前の家と違い大きいシャワールームだったが浴槽がないことに気がついた。それにシャワールームにしては無駄な面積がある気もしたが「まあ、お金持ちってなんでも大きくしたがるのか」と深く考えずに軽くシャワーを浴び髪を乾かし自室に向かった。もちろん彼にも自室があってそこにいるのだろうと思い込んでいた。私はノックをせずにドアを開けた私の目に飛び込んできたのはスーツケースとその中を見る彼の姿だった。私はその場に立ち尽くし、彼も慌てふためいていた。
「違うんだ雪!これには少し事情があって」
「勝手にスーツケース見ないでよ!」
「本当にすまない」
彼の悲しそうな今にも泣きそうな顔が私の瞳に写った、私はそんな彼を見たことで自分の勝手さを認識してしまいその場で泣き崩れた。少し泣いたら自然に涙が収まったため私は部屋にある椅子に座った、向かいに彼が座り重たい口を開いた。
「さっきはスーツケースを勝手に見てしまって申し訳なかった、本当は君に事情を伝えて君の了承を得てから行うべきだったよ。」
「事情って何?」
「実は昔僕が幼い頃に誘拐されたことがあってね、身代金目的だったんだけど。」
「え、そうだったの.....」
「ああ、僕が誘拐されてからはGPSを持って家の外に出るようになったんだよ、だから君にもと思ってね」
「ごめんなさい、全然知らなかった。でも誘拐されたのは小さい頃でしょ?私はもう大人だし大丈____」
「いや君は大人でもこの地のことはそこら辺の子供より知らないだろ?だから危険だと思ったんだ、それにもしGPSをどこにつけているか君が知っていたら誘拐された時そこを意識してしまうだろ?」
「確かにそうかもしれない」
彼の誘拐された話は知らなかったにしても、あんな風に怒ってしまったことを私は深く後悔した、彼は私のことを考えてやってくれていたんだと改めて気付かされた。
「うん、わかってくれて嬉しいよ、でもスーツケースを無許可で見てしまって本当に申し訳なかったよ」
彼は深々と頭を下げた。私はそれを見て申し訳なさで胸がいっぱいになった。謝らないといけないのは私の方だ。
「ううん、私の方こそ本当にごめんなさい、誤解してしまっていたみたい」
「いいんだ、それより話に戻るけどGPSつけてもいいかな」
私は快諾した
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