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私の秘め事
第2章 2
朝目が覚めるといい匂いがした、甘いパンの匂いだ。高校卒業してからは一人暮らしをしていたこともあって朝は毎回バタバタしていて朝食を食べることはなかった、実習や看護師試験の勉強をしていたことも結構大きいのかもだけど。そう考えるとやっぱり彼とは生きる世界が違うのかなとふとそんなことを考えていたらコンコンとノックが聞こえ彼が中に入ってきた。私は咄嗟に寝たフリをしたがすぐにバレてしまった。「起きてるでしょ?」と彼が私の顔をつんつんと触る、最初は我慢していたが徐々に我慢できなくなり目を開けてしまった。
「おはよう」
「おはよう、ご飯作ってたの?」
「ああ、母さんが朝ごはんはしっかり食べろって考えの人で持ってきたんだよ」
「そうなんだ、いいお母さんだね」
「そうかな、まあそうかもね」
彼は少し苦笑いをし私を1階のリビングに誘導した。テーブルにはオレンジジュースにフルーツ、食べきれないほどのパンにベーコンと目玉焼きとものすごい数の料理が並んでいた。「これ、全部食べるの?」と私は恐る恐る聞いた。彼はさっきよりも濃い苦笑いをしテーブルについた。
「うちのお母さん結構過干渉なんだ。最初にうちの敷地に住み事になるって言っただろ、あれもお母さんからの条件だったんだ」
「条件....?」
「君は異国から来る子だからどんな子か見たかったんだろう」
「そうなんだね、でもいいお母さんじゃない!朝からこんなに料理するの大変だよ!」
「お母さんは料理しないよ,全部料理人がするんだ。キッチンに立ってるところとか家事してるところとか見たことないよ」
私は言葉がそれ以上出なかった。お金があるから、恵まれてるから幸せではないんだと短い会話の中で感じてしまったからだ。それから大量の料理を黙々と食べ片付けをしていた時後ろから彼が抱きついてきた。ほのかに香水もいい匂いがする、私の好きな香りだ。
「話し合いの前に1つお願い聞いてくれないか」
「いいよ」
「昨日寝れなくて今すごく眠たいんだ、一緒に寝てくれない?」
「もちろん」
私は快諾した
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