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私の秘め事
第2章 2
彼の部屋に行くと私の部屋よりも狭く質素な作りだった。私の部屋はダブルのベッドにオシャレなアンティークものの机と椅子のセット、メイク台にトイレまである部屋だったが彼の部屋にはシングルベッドと簡素な机しかない。シングルベッドに2人で寝るのは至難の業だと考えた私は自分の部屋に彼を誘ったがあっさり断られてしまった。彼は寂しげな瞳で「君の匂いをつけておきたい」と少し強引に私の手を引いた。あっさりベッドの中に入ってしまった私は彼に強く抱きしめられながら重たい口を開いた。「やっぱり寝る前に話してもいいかな」そう声をかけると彼は唾を飲み覚悟を決めた様な表情になった。
「実はねジョーンと付き合う前に同じ歳の子と付き合ってたんだけど、その時お互い初めての相手だったってこともあって全然上手くできなくて次第に相手の子も緊張からか勃たたなくなっちゃったの。でねセックスレスになって一年が経った時サプライズしようと思って彼が一人暮らししてた部屋のクローゼットに隠れてたの、そしたら女の子と始めちゃって....」
「なにを始めたんだ...」
「セックスを始めたの、ただの浮気だったらここまで深傷負うこともなかったんだけど...」
私が言葉を詰まらせると今まで静かに聞いていたジョーンは強く私を抱きしめた、強すぎて途中で「ジョーン、痛いよ」と声をかけたが力が弱まることはなかった。もうどれくらい経っただろうか、彼に抱きしめられてかなりの時間が経っている気がする。そうしているうちに彼が言葉をかけてきた。
「雪、せっかく話してくれたのにごめん。どう言葉をかけていいのか分からなかったんだ、本当にすまない。」
「いいの、すごく重たい話だし。でも信じて欲しいことはジョーンで満足しなかったことは無いよ、すごく気持ちいいしずっと離れたくないって思ってる。これからもそばにいさせて」
私のありのままの気持ちを言葉にしたら途端に恥ずかしくなり顔を赤らめてしまった。
「雪、話してくれてありがとう。僕も一緒にいたいよ」
正直ふられるのではないかとさえ思っていた私にとってその言葉は宝物のような言葉だった。涙が出て止まらず拭いても溢れる涙を拭いているとジョーンが丁寧にひとつずつ拭うように舐めとっていった。私にとってジョーンはトラウマを克服させてくれた恩人なのだ。
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