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獄中婚
第1章 1

元々告白したのは私からで当時来店していた客の中で一番かっこよくてお金があったというのが一番大きいポイントだった、あとは年上で上品でアフターとか店外で旅行デートした際に全く手を出して来なかったから。当たり前に感じるかもしれないが意外と強引に若干レイプ気味に行為に挑もうとする客は多くて、腕を引っ張られたり2人きりで車に乗っていたら山奥に連れていたれて___なんてことも日常茶飯時だった。そんな日常のなかで彼のことはすごく紳士的に見えたのだろう、実際はそうじゃなかったけど。彼と出会って数ヶ月も経たないうちに私達は付き合い初めてた、もちろん店の規則で客とキャストが付き合うには反則だったから誰にも言わずバレないようにコソコソと付き合っていた。もちろん店の近くでは会わないようにしていたし会う時も絶対に個室がある所で会っていた。たかがコンカフェ嬢なんだからそこまでする必要がないと他の人は言うけど付き合って半年が経った頃起きた事件がきっかけで私達は必要以上に隠すようになった。暑い夏の頃でその時私には太客と呼ばれる高額を使うお客さんが何人もいた、もちろん彼氏もそのうちの1人だったんだ。太客の中にはやばめなやつもいてストーカーになったり自分たちが付き合ってるって勝手に勘違いするようなやつも割と多い、勘違いさせる方が悪いって言う人もいるけど勘違いしちゃう人って一緒にチェキを撮っただけとか外であって挨拶しただけで自分のことが好きなんだと感じてしまうような異常者も多い。その事件を起こした太客もその異常者だった。ある時からつけられてるような感覚があって少し違和感を感じていた。その時点で店に相談するべきだったんだろうけど私達の業界ではあるある話で誰がストーカーしているかも分からないのにいちいち相談してたら仕事にならないって考えの子が結構多くて、無論私もそんな考えがあったから相談もせずいつも通り日常を過ごしていた。私の家から店までは30分くらいで2回電車を乗り換えるから電車が来るタイミングが悪いと遅刻してしまう為いつも早歩きか小走りしてホームを移動していた。帰りはタクシーだから楽なんだけど行きは割とバタバタしながら移動することが多かった。私がストーカーしている人の正体気がついたのはその時だった。

