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感情の欠片
第2章 進学
ピロートークの最中だった。
やっと呼吸が落ち着いてきた私に、彼が独り言のようにつぶやき始めた。

「今日、すごいエロい女の人いたんだよ」
「あのさ……私いるのに他の女の話する? 普通……」
怒ったふりの表情を浮かべて、話を聞いた。
多分、さっきの私のことだろう。

「あっ、ごめんごめん。でも、よくあんな格好するなぁって思ってさ」
「どんな格好だったの?」
「ヘソ出てて、おっぱいの形が丸見えの服で、スカートなんかスリット入って紐パン見えてるし」
「ふ~ん。で、どう思ったの?」
「エロすぎてちょっと引いてた。なんか怖そうだし。やっぱりお前の方が安心する」
「その割には、まだ足りなそうだけど? エロい格好してほしい?」
「いいや……かわいいお前でいいかな」
「何言ってんのよ」

再び照れたふりをしながらペニスを上下に擦ると、少しずつ硬さが増してきた。
「私もエロいから引かれるかな?」
「お前のエロいのは大好きだ」
「ありがと」

喜びの表情を浮かべてみた。
少しは幸せの表情に近づいただろうか。
でも……もう彼は学習の対象としては用済みかもしれない。
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