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第34章 翔太とのデート

　　　　　実際、実雅子の初体験は、
　　　　　旦那と結婚してから・・・。
　　　　　ま、ファーストキスは俺だった。
　　　　　初体験は、旦那だとしても、
　　　　　ファーストエクスタシーというか、
　　　　　初イキは、俺がいただく。

実雅子の顔を見た佐川。

　　　　　いい女だ。３２歳か。
　　　　　実年齢より若く見える。
　　　　　現役女子大生でも通用するだろ。
　　　　　バストもヒップも大きいが、
　　　　　ウエストもアンダーバストも
　　　　　細くて、スレンダー体型。
　　　　　こうして見ていると、
　　　　　ブラで抑え込んでいるのか、
　　　　　小さく見えるブラなのか、
　　　　　それほど大きいとは思えないが、
　　　　　俺にはわかる。胸の谷間の深さが、
　　　　　カップサイズの大きな女特有の
　　　　　グランドキャニオンだから。
　　　　　俺は、バストがデカい女は
　　　　　嫌いじゃない。
　　　　　俺は、ヒップのデカい女は
　　　　　嫌いじゃない。
　　　　　嫌いなのは、ウエストの太い女。
　　　　　そして、体重がヘビー級の女。
　　　　　実雅子のウエストラインは細い。
　　　　　出るところが出て、
　　　　　引っ込むところが引っ込んでいる。
　　　　　いわゆる『ボンキュッボン』
　　　　　男の理想、男の夢だ。

東大阪市の市庁舎が見えた。正面には生駒山。近鉄けいはんな線が高速道路の間に下から出てきた。あっという間にトンネルに入る。アクアで100㎞/hを超え、トンネル内となると、会話は聞き取りにくい。実雅子もそれがわかっているのか、話さず、佐川を横目でチラッと見るくらいだった。

　　　　　わたしのせいで、
　　　　　いろいろ苦労したのね。
　　　　　迷惑をかけて、かけて、
　　　　　とどのつまり、
　　　　　夫の代わりに・・・。
　　　　　わたしは、この人に、
　　　　　どこまで迷惑を掛けるの・・・。

「ごめんね」

実雅子が呟いた。