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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第34章 翔太とのデート
また、トンネル。今度は短い・・・。大きく回る道。阪奈道路と合流する。『奈良公園』と書かれた標識が見えた。

ひたすらに真っすぐ走る道。

「ずっと真っすぐ行けば、勝手に奈良公園に着くんだ。ずっと真っすぐに」

佐川が実雅子に言った。

    何を伝えたいの?

言葉の意味を探る実雅子。

「寄り道するよ」

と、佐川が車のウインカーを出した。車は、左折した。

視界に、船が見えた。奈良なのに?と思ったのは一瞬。すぐに遣唐使船だとわかった。平城宮跡の文字も見えた。

駐車場に車を止めると、

「せっかく奈良まで来たのだから、平城宮跡を散策しよう」

と、微笑む佐川。真新しい綺麗な建物群。

その向こうに朱色と白色のツートンカラーの朱雀門が見えた。

傘を差して歩いた二人。雨天だからということもあって土曜日というのに人は疎ら。

「まるで、奈良時代に来たみたいな建物ね」

実雅子が見上げたのは朱雀門。真新しいだけに、その時代に来たような感覚に襲われた。

でも、すぐに現実に引き戻したのは、その向こうに見える紅色にベージュのラインの車両。そして、踏切の音。近鉄奈良線が横切る平城宮跡。

奈良時代と現代が交差する平城宮跡。

「昔と今が交差している」

佐川が実雅子に話しかけた。

「実雅子。想い出と今が、俺の中でも交差している。好きだった実雅子と、好きになってはいけない実雅子」

と、実雅子を見つめて話す佐川。

     好きになってはいけない・・・。
     人妻だから?
     そうなのよね。
     あくまでも、
     夫の代わり・・・。
     代理人。

つないだ手にギュッと力を入れた佐川。

「だとしても、俺には、そんなことはできそうにないよ」

と、見つめる佐川。

     それって・・・。

動揺する実雅子。

     好きになってはいけない・・・。
     でも、それができないって・・・。

佐川の横顔を見た実雅子。佐川の頬を伝う涙が光った。

     翔太くん・・・。
     正気なの?本気なの?

「実雅子。2人だけのときは、恋人でいてくれ」

佐川が実雅子に話した。奈良行きの快速急行が踏切を通過した。
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