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第34章 翔太とのデート

根本的にAV女優と一般の女性とは違うということが、実雅子にはわかっていなかった。AV女優でも、喉奥イラマチオは苦しいモノ。でも、それをされることで、購入者である男性の購買意欲が高まるから、頑張っている。もしくは、それを知っているAV監督の指導やお願いで頑張っているだけで、ほとんど、好きだという女性は、よほどの変態だということを実雅子は知らなかった。

アダルト動画で流れるシーンだけを見て、勘違いしていた。しかも、実雅子が見たアダルト動画には、本物の喉奥イラマチオ愛好家が出ている動画もあったのだった。

タイトルは『本物素人妻AV Debut！！大型新人 喉の奥まで性感帯の超敏感・喉イキ妻 三戸ゆう』という、喉奥が性感帯の喉イキという極め付きの変態性感の女性が出演した作品だった。

人妻、31歳という部分に反応した実雅子だった。一歳違いの人妻が・・・。気になってしまったのは、年齢の部分も大きかった。

他にも『出会い系アプリで余ってた人妻は隠れ巨乳の敏感マゾでオナホ代わりとして優秀だった。 奥田咲』というタイトルのアダルト動画も見た。本当に32歳なのかは知らないけれど、そういう設定の人妻が、出会い系アプリで若い男性とエッチするというもの。これも、いわゆる『イラマチオ』のシーンがあった。

義隆がダウンロードしていたのは、多くが人妻の寝取られ。同じような設定が多かった。人妻で三十路で、寝取られるもの・・・。

結果、実雅子がアダルト動画から得た知識は、偏っていた。義隆が選んだものしか見ない以上、そうなるのもやむを得なかった。

そう、実雅子が覚えている女優の言葉。男の逸物を目の前にして

「舐めてもいいですか？」

と、何度も言い、許しを得て女優は、それを咥えて、フェラチオをしていたこと。そして、覚えている姿は、男の頭を押さえられて、いわゆる、イラマチオをされて、むせても、さらに求める女優の姿だった。そう、繰り返すフェラチオとイラマチオしていた。

ただ、もう一つ、実雅子が気になっていたこと。それは、その女優が男に尻を叩かれて、気持ち良さそうに、まるで、エッチをしているときのような声をあげていたこと。

　　　　　お尻を叩かれて、
　　　　　感じるのかしら？

それも気になっていた実雅子。少なくとも義隆が実雅子の尻を叩くことは一度もなかったから、未知の世界だった。