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第35章 M開眼

　　　　　　頭が良くて、
　　　　　　運動神経も良くて、
　　　　　　家庭的で、
　　　　　　夫に尽くしてくれる・・・。
　　　　　　良妻賢母ってヤツか・・・。
　　　　　　いや、賢母じゃない。
　　　　　　子供がいないのだから。
　　　　　　だとしても、
　　　　　　子供が産めないこと以外は・・・。
　　　　　　完璧な良妻だ。
　　　　　　『非の打ち所がない』
　　　　　　美人で、グラマラスボディで。
　　　　　　唯一の欠点は、
　　　　　　俺みたいな人間を信じていること。
　　　　　　いろいろなSEXの経験とか、
　　　　　　快楽を楽しむことを
　　　　　　教えるのも重要だが、
　　　　　　世の中の厳しさとか、
　　　　　　クズみたいな人間がいるということを
　　　　　　教えることも、重要だな。

佐川はそう思って、自分で自分のことを胸糞悪いヤツだと自覚しながら、

　　　　　　でも、そうだな。
　　　　　　実雅子とSEXを楽しむなら、
　　　　　　俺のあのアパートでもいいか。
　　　　　　「いい女は汚部屋で犯される」って
　　　　　　いうのも、AVの鉄板だからな。
　　　　　　なんなら、あの連中を呼んで、
　　　　　　俺の部屋に、実雅子を監禁して、
　　　　　　思いのままに・・・。
　　　　　　それもいいな。
　　　　　　オッサンから若いの迄、
　　　　　　いろいろな逸物を同時に味わえるなんて、
　　　　　　実雅子も果報な女だ。
　　　　　　あとは、あの連中から、
　　　　　　いくら報酬を取るかだな・・・

と、金のことに頭が回り始めた佐川。

「でも、そうだな。やはり、弁当より、俺の家で作ってくれよ。出来立ての方が美味しいし、そのまま、エッチもできる」

と、最後は小声で話した佐川。