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誰にも言えない、紗也香先生
第6章 アリス

アリスの指先が、そのリングの縁をなぞったとき、
私は、なぜか太ももに風が吹いたような錯覚を覚えた。
ブーツは“着る”ものではない。
身を委ねる“儀式”の一部だった。
私はリザに促されて立ち上がり、
アリスがしゃがんだまま、ブーツを私の脚に通していく。
その息づかいが、太ももにふれて──
小さく震える。
目と目が合ったその瞬間、
アリスの頬がほんのり、ピンクに染まっていた。
でも、彼女は何も言わなかった。
ただ、まるで聖なる儀式のように、黙ってその手を動かしていた。
新しいブーツが、私の足元を包むと──
リザが満足そうに、ふっと笑って言った。
「これで、“バウンド”の衣装が完成ね」
私の手を取り、リザは静かに歩き出す。
ティールームの外へ、さらに奥へ──
別の扉の前で、立ち止まった。
この先には、何が待っているのだろう。
私は、なぜか太ももに風が吹いたような錯覚を覚えた。
ブーツは“着る”ものではない。
身を委ねる“儀式”の一部だった。
私はリザに促されて立ち上がり、
アリスがしゃがんだまま、ブーツを私の脚に通していく。
その息づかいが、太ももにふれて──
小さく震える。
目と目が合ったその瞬間、
アリスの頬がほんのり、ピンクに染まっていた。
でも、彼女は何も言わなかった。
ただ、まるで聖なる儀式のように、黙ってその手を動かしていた。
新しいブーツが、私の足元を包むと──
リザが満足そうに、ふっと笑って言った。
「これで、“バウンド”の衣装が完成ね」
私の手を取り、リザは静かに歩き出す。
ティールームの外へ、さらに奥へ──
別の扉の前で、立ち止まった。
この先には、何が待っているのだろう。

