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誰にも言えない、紗也香先生
第7章 日暮れのブランコ
彼女の脚が私の肩を包み込むように動き、
その間に、私はまるで本物のデザートを味わうように、慎重に、でも飢えるように舌を這わせていく。

リザの喉が、かすかに甘く震えた。

「……サヤ、だめよ。そんなに熱心にされたら……」
息の混ざる声が、蝋燭の炎に揺れるように乱れていく。

(ああ……もっと、もっと、味わいたい。彼女の全部……)

けれど――そのとき。

「……コン、コン」

突然、扉の向こうから控えめなノックの音が響いた。

「お飲み物のお代わりをお持ちしました」

リザは一瞬、舌を噛んだように顔をしかめて、
テーブルの上で、ぐっと脚を閉じた。

私の唇が、そのまま太ももに押しつけられて動けなくなる。

「……ふふ、サヤ。残念だけど、ここまでね」
イタズラな微笑みとともに、彼女はささやいた。

「続きは……また、もっと静かな場所で。ふたりきりでね?」
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