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誰にも言えない、紗也香先生
第7章 日暮れのブランコ
でもリザは悪戯っぽく笑いながら、今度は手に持った私のスカートを
まるで同じように投げようと、ふりかぶる――

「や、やめて! ほんとにやめて! それは……!」

「ふふっ、冗談よ。さすがにスカートは投げないわ」

「もうっ……! ほんとに、こらっ!」

怒ったふりをして、私はリザに駆け寄る。
笑いながら逃げる彼女の金の飾りが、夜の光に揺れる。
追いかけて、追いかけて――ついに、

「つかまえたっ!」

その唇がまだ笑っていたから、私はそっと口を重ねて、
静かに、何も言わせないようにふさいだ。

ふたりだけの時間。
空には月。耳には風。
誰にも見られていない――ふたりだけの秘密。

そして、甘い再会が、静かに再開する。

リザの脚がゆっくりと開かれ、
私の舌が、さっき中断された蜜の続きを味わう。

リザも私の脚に触れ、ふたりの蜜が交わる。

「ん……サヤ……美味しい……ふふ、ほら、ほら、また……」

「リザ……ん……もう、ずっとこうしてたい……」

ふたりの吐息が、風の中に溶けていく。
コンクリートの冷たさも、月のまなざしも、すべてがロマンティックに満ちた夜――。


――そして、夜明けが空を染めても、屋上のふたりは、言葉もなく影を重ねていた。
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