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誰にも言えない、紗也香先生
第7章 日暮れのブランコ

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日が沈み、小さな公園の灯がふわりと灯る。
ブランコで笑う私たちは、子どもみたいで、どこか秘密めいていた。
「今日は少し疲れてるでしょ?」
リザはそう言って、私の手に冷たい水のボトルをそっと渡した。
「ちゃんと水分とらないと。ね? 身体の中も、綺麗にしてあげなきゃ」
その瞳はやさしく笑っていたけれど、
どこかで、私のなにかを見透かしているようで……。
私は黙って、勧められるまま、
何も疑わず、喉が鳴るほどに水を飲んだ。
ごく、ごく、ごく。
いつの間にか、ボトルはほとんど空に。
「えらいわ。これで、夜がうまく始まる」
その言葉の意味を、私はまだ知らなかった。
でも、リザの笑顔がきれいで、逆らえなかった。
……きっと、これも健康のためなんだ。そう、自分に言い聞かせた。
「……さあ、おいで」
低く囁くその声に、私は静かに導かれる。
誰もいない公衆の男子トイレ。扉の奥、
リザの手には、赤いベルト。
見た瞬間、背中がひやりと震えた。
日が沈み、小さな公園の灯がふわりと灯る。
ブランコで笑う私たちは、子どもみたいで、どこか秘密めいていた。
「今日は少し疲れてるでしょ?」
リザはそう言って、私の手に冷たい水のボトルをそっと渡した。
「ちゃんと水分とらないと。ね? 身体の中も、綺麗にしてあげなきゃ」
その瞳はやさしく笑っていたけれど、
どこかで、私のなにかを見透かしているようで……。
私は黙って、勧められるまま、
何も疑わず、喉が鳴るほどに水を飲んだ。
ごく、ごく、ごく。
いつの間にか、ボトルはほとんど空に。
「えらいわ。これで、夜がうまく始まる」
その言葉の意味を、私はまだ知らなかった。
でも、リザの笑顔がきれいで、逆らえなかった。
……きっと、これも健康のためなんだ。そう、自分に言い聞かせた。
「……さあ、おいで」
低く囁くその声に、私は静かに導かれる。
誰もいない公衆の男子トイレ。扉の奥、
リザの手には、赤いベルト。
見た瞬間、背中がひやりと震えた。

