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午後四時までの性隷
第33章 バスタイムで総括
「皐月の勉強に邪魔になるといけないから、ヘッドフォンしてテレビ見てね」

「あっ?ああ…」

意気消沈した夫がテレビを点けたので、試験中の娘に配慮するよう言い、私は逃げるように脱衣所へ向かいました。

服を脱いでも、もう赤くなった縄の跡はありませんでした。

ほっとしたのと同時に、寂しくもありました。

あの記憶を、脳だけでなく身体にも刻んでおきたかったからです。

現実的でないことはわかっていますが、証が欲しいと願ったのも事実です。

もし私に家庭がなかったら、どんな跡をつけられても良かったとさえ思いました。

憧れの緊縛に酔いしれてしまった、あの時間を刻んでしまいたかったのです。

ショーツとストックングを、洗い場で手洗いします。

真っ白にこびりついた私の雫は、手洗いでなければ落ちないと思えるほどでした。

バスタブの横に置いてある小さな洗剤を使って、湯桶で洗います。

乾ききった雫に、再び潤いが与えられました。

汚い、と思いつつも、身体が敏感に反応してしまいます。

あの場所に注がれた雫は、榎木さんにたくさん責められた跡でもあるのです。

緊縛で残された縄の跡と同じように、慈しみをもって、私の下半身を覆っていた2つのアイテムを見ていました。
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