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幸せのカタチ
第4章 メッセージ

嬉しくないと言えば嘘になる。
だがこの時の私は、自分は幸せになってはいけないと思っていた。
何故なら亡くなった倫也に対して自責の念を感じていたからだ。
半年も連絡を取らなかった自分を責めていたし、自分を許そうとはしなかった。
私は雅紀の申し出を断ってしまう。
雅紀は非常に落ち込んだに違いなかった。
でも、もし東京に来るのならば私の家に寄って顔だけでも見せてくれないだろうか。
そう、思っていたのだ。
しかし、雅紀は東京で一人暮らしをしている息子の所に行くと言ってきた。
私はそれを聞いてかなり落ち込んだのを覚えている。
私は落ち込んでしまった為にこんなことを言ってしまう。
「もう、神部さんとはお会いすることはないと思います…」
暫くしてから返事が来た。
「わかりました…」
このLINEを最後にお互い連絡を取らなくなった。
Facebookの友達からも削除してしまったのだ。
もう、雅紀から連絡など来るとは思ってもいなかった。
雅紀はインスタのメッセージでこう書いて来た。
「竹内さんとまたFacebookのお友達申請しても良いですか?」
私は良いに決まっている。
そう思いこう返事を書いた。
「Facebookのお友達申請よろしくお願いします。また、お友達になってください…」

