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幸せのカタチ
第7章 プレゼント

雅紀と出会うまでは部屋の掃除など1か月に数回しかしたことがなかった。
病のせいでもあったが、雅紀と出会ってから徐々にではあるが掃除なども出来るようになって来たのだ。
そんな私が使っている掃除機はAmazonで5,000円くらいで購入した物だった。
もう4年は使っているだろうか。
だが、最近になってこの格安掃除機も吸引力が弱くなってきた。
私は無印良品のコードレス掃除機が欲しいと思っていたのだ。
時期を見計らって買いに行こうかと思っていた。
そんな事を考えていたその日の夜にまた雅紀と電話で話しをしていた時だ。
私は何気に雅紀にこう言ったのだ。
「今日も掃除機かけたわ…でも、最近吸引力が弱くなってきたの…」
「そうなんだ…」
「でね、新しい掃除機を今ではないけれど時期を見て買い替えようと思うのよね…」
「どの、掃除機が欲しいの?」
「え?無印良品のコードレス掃除機だけど?」
「そうなんだ、探してみるね…」
そう言うと雅紀はまたタブレットで検索し始めた。
私は掃除機を探して何をしようとしているのか分からなかった。
なので、こう聞いてみたのだ。
「掃除機探してどうするの?」
「え?未来さんの誕生日プレゼントにしようと思って…」
「えー?そうなの?」
「そうだよ…」

