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幸せのカタチ
第1章 プロローグ

「神田さん、こんなところでどうしたんですか?」
すると、倫也は私の身体を抱き寄せて唇を重ねて来た。
それはフレンチではなくディープキスだった。
私はそのキスで身体が感じてしまい足元から崩れ落ちた。
それを支えるようにして倫也は抱きしめてくる。
そして、またキスをしようとしたのだ。
私はこれ以上キスをされたらどうなるか予想ができなかった。
慌てて、倫也にこう言ったのだ。
「神田さん、ママに知られると叱られるから…」
「いいじゃん、別に…」
倫也は私の言う事を聞こうとしなかった。
私は倫也の身体を押しのけてトイレの外に出た。
倫也はそれを知ると自分もトイレの中に入って行った様だった。
私は化粧室の鏡で自分の顔を見てみた。
そこには薄っすらと頬を赤く染めた自分の姿が映っていたのだ。
少しだけ乱れた服を直すと化粧室を後にした。
何事もなかったかのようにまたカウンターへと戻ったのだ。
おしぼりを用意して倫也がトイレから戻ってくるのを待っていた。
すると、倫也が何事もなかったかのようにしてカウンターへと戻って来たのだ。
「はい、神田さん、おしぼりどうぞ…」
「あ、ありがとう…」
そう言うと倫也はおしぼりで手を拭いていた。
その後、私と倫也は何事もなかったかのように愉しく会話をしたのだ。

