パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 プロローグ

私はタクシーを降りると自宅へと入って行った。
その当時、私は横浜のとあるところに平屋の一軒家を借りていた。

部屋に入ると愛猫のリュウとモモの二匹が出迎えてくれる。
でも、部屋に入った途端、私はまた母の事を思い出し瞳から泪が溢れてくるのを感じた。

そのまま洋服も着替えずにベッドへと倒れ込んで声を上げて泣いた。
どれくらい泣いていただろう。

暫く泣いて泪が乾いた頃に“ハッ”と気が付いたのだ。
倫也から携帯に連絡が来ているかもしれないと思ったからだ。

時計を見ると深夜2時半になっていた。
急いで携帯の着信履歴を見てみた。

すると、知らない番号の着信があった。
多分、倫也だろうと思い私は電話をしてみる事にしたのだ。

こんな夜更けに果たして出てくれるだろうか。
ドキドキしながらコール音を聞いていた。

「もしもし…」
「あ、神田さんですか？」

「あ、そうだよ、未来ちゃんだよね？」
「そうです、電話遅れてしまいこんな夜更けにごめんなさい…」

「別に構わないよ、俺も眠れなかったから…」

そう言うと倫也は電話口で笑っている様だった。
私も少しだけ元気を取り戻し話せるようになっていた。

すると、智也は自分の話しをし始めた。