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ぬれて、あふれて、きょうもまた  ~気づかされた悦びに溺れ~
第1章 月に一度の逢瀬で
 智之の手で帯を解かれたバスローブがはだけた。

「ここじゃいや… あっちで…」

 喘ぎながら、目でベッドのほうへと訴える優美の声を遮るように唇がふさがれて舌が差し込まれると、優美もことばとは裏腹に舌を絡ませて吸ってしまう。

 やわらかいスポンジを絞るように優しく胸を愛撫されていたかと思うと、片方の手が脇腹をなぞりながらショーツへ辿り、うっすらとした茂みあたりをその上からまさぐられると膝が震えて開いた。

 智之の唇が胸に移り、小さな突起を甘噛みされながら舌先で転がされる。
 そして開いた脚の間に侵入した彼の指で前から花芯を小刻みに震わせられ、うしろから花弁を撫でつけられると、全身を襲う快感でもう優美は智之の首にしがみついているだけが精いっぱいだった。

「だめ… そんな… だめええ…」
「ゆみ… おいで…」
「だめ… もう… わたし…」
「ゆみ… ゆみ…」

 何度も名前を耳元でささやかれ、優美は絞り出すようにして叫んだ。

「いっちゃう… い、い… いく、いく、いくいくいくっ」

 つま先立ちになって智之に抱きかかえられながら、優美の膝の痙攣が止まらなかった。
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