パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 隣人は先生

　池本先生と私はマンションに戻ってきた。一緒にマンションの廊下を歩いていると、ちょうど私がいた部屋から大翔お兄ちゃんが出てくるのが見えた。


「えっ、大翔お兄ちゃん？」

「陽菜？」

「あっ……」


　私は思わず「大翔お兄ちゃん」と呼んでしまったことを後悔する。


「お兄ちゃん？　え、水嶋の知り合いって……」


　池本先生が大翔お兄ちゃんを見て驚いている。大翔お兄ちゃんも池本先生を見てなぜか驚いていた。


「池本？　なんで池本が陽菜と一緒にいるんだ？」

「水嶋？　まさかとは思ったけど、水嶋の妹だったのか」


　大翔お兄ちゃんと池本先生は同時に喋った。


「え？　え？　どういうこと？」


　私が二人を交互に見てると、二人は「久しぶりだな！」と話し始めた。話を聞いていると、どうやら二人は高校の同級生みたいで、しばらく廊下で話し込んでいた。


　私は邪魔しちゃいけないと思って、部屋の中に入った。すると少し経ってから、大翔お兄ちゃんが入ってきて、隣の部屋からも玄関の扉が閉まる音がした。


「びっくりしたよ、陽菜」

「大翔お兄ちゃん」

「池本と仲良く歩いてくるから、付き合ってるのかと思って焦った」


　そう言いながら、大翔お兄ちゃんは私を抱きしめてきた。