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第19章 二人の関係

「やっぱり未成年だとアパート借りれないんだ……」


　私は高校生で、バイトもしてないからお金もない。頼る場所もないし、相談する友達もいない。私はこの家がなければ何もできないんだ……。


　その時、パソコンに一件のメールが来ていることに気づいた。メールを開くと、高校の担任の池本勇樹先生からだった。


『夏休みだからって、遊び呆けてないか？　夏休みが終わったらすぐ期末試験だからな。勉強しろよ？　わからなかったら、いつでも教えてやるからな』


　私はメールを読んで、そういえばあれから勉強してなかったことに気づいた。


「勉強……教えてもらおうかな……」


　私はすぐに池本先生にメールした。返事はすぐに返ってきて、私は先生とファミレスで会う約束をした。なるべく家に一人でいたくなかったから、気分転換するにはちょうど良かった。


「池本先生、こんにちは」

「水嶋、待たせたな」


　池本先生の肌は少し焼けている。


「先生、どこかに行ったの？」

「海だよ。水嶋は？」

「私も海行きました」

「そのわりには焼けてないな？」

「少し赤くはなりましたけど……日焼け止め塗ってたし」

「良かった、夏休み満喫してるみたいだな」

「……」