パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 二人の関係

　私は池本先生とファミレスに入った。店内は冷房が入っていて涼しい。私と先生は向かい合わせに座ってドリンクバーを頼んだ。


「今日は何やる？」


　私は科学の教科書をテーブルに置いた。


「科学か」

「もうチンプンカンプンなんです」


　池本先生はクスッと笑うと、科学の教科書を手に取ってペラペラと捲った。


「じゃあ、この『光の性質』から学んでいこうか。まず光は『波』だって知ってた？」

「波？」

「波っていうと、海の波を思い浮かべるよね。あの波と同じように、光も波の形をして進んでいるんだよ」


　池本先生は私にわかりやすく教えてくれる。教科書を見ても全然頭に入ってこないのに、池本先生の説明はスッと入ってきた。


「じゃあ、ここで問題です。次のうち、最も波長の短い光はどれでしょう？　赤い光、黄色い光、青い光、緑の光」

「ん〜…青い光？」

「正解！」

「やったぁ〜！」

「じゃあ正解した水嶋には、俺の好きなプリンアラモードを奢ってやろう」

「わぁい！　先生、甘いもの好きなんですね！」

「好きだよ。特にプリンは大好物なんだ」


　私は先生と話すのが楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまった。