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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第30章 母親との再会
 私も真人お兄ちゃんもその人を見て固まった。


 なに? 今なんて言ったの? 
 まさかそんな……聞き間違いだよね?
 

「え、だれ、このおばさん。真人さんの知り合い?」


 沙耶の声で真人お兄ちゃんはハッとする。そして私の方を見たかと思うとこっちに歩いてきて、呆然とする私の手首を掴んで歩き出した。


「え、ちょっと、真人さん?」


 沙耶も一緒についてくる。


「待って、どうして逃げるの、真人!」


 中年女性はそう叫びながら追いかけてくる。


「え、なんなの? あのおばさん、超怖いんだけど!」

「……っ」


 私と真人お兄ちゃんは無言だった。中年女性に振り返ることもなく、沙耶の言葉に反応することもなく、ただひたすら駅までの道のりを足早に歩いた。


「真人さん、もう大丈夫だよ。さっきの人いなくなったよ」


 私と真人お兄ちゃんは息を切らしながら、後ろを振り返った。


「ねえ……さっきの人って真人さんのお母さんなの? ていうことは、陽菜のお母さんだよね?」

「!」

「なんで逃げたの?」


 私と真人お兄ちゃんはその言葉に答えることができなかった。



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