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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第30章 母親との再会
 沙耶と別れた私と真人お兄ちゃんは家に帰るまでずっと無言だった。


 本当にあの人がお母さんなの?
 マスクしていたからよくわからなかったけど、随分と写真のお母さんと違っていた。


 私の記憶の中のお母さんはモヤがかかっていてよく覚えていない。いつも背中を向けられていたせいもあるかもしれない。


 お母さんは私のことを覚えていたのかな……。ずっと感じていた視線は、お母さんが私だと気づいていたからだよね?


 もしかしてあの時、沙耶との会話を聞いていた? 真人お兄ちゃんが迎えに来ると聞いて、待ち伏せしていたの?


 お母さんは私の方を一切見なかった。
 お母さんは真人お兄ちゃんには会いたかったみたいだけど、やっぱり私には会いたくなかったんだね……。


 もうあれから、お母さんが離婚して家を出て行ってから八年経つのに、まだ私のこと許してくれないんだね……。ううん、一生許してもらえるわけない……。だって私はまだお父さんとお兄ちゃんとセックスしてるんだから……。


「陽菜、大丈夫か?」


 ハッと我に返ると、真人お兄ちゃんが心配そうな表情で私の顔を見つめていた。




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