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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第30章 母親との再会
 数分後、一ノ瀬さんが私のもとに戻ってきた。


「陽菜」


 そう呼ばれてドキッとした。


「ほらこれ、お裾分けだ。内緒だぞ」


 そう言って一ノ瀬さんは個別包装されたクマのクッキーを手渡してくれた。


「……いいんですか?」

「頑張っている君にご褒美だ」

「えっ……、ありがとうございますっ……」


 嬉しい……。クマのクッキーが貰えたことも嬉しいけど、私が頑張ってるのを見てくれた人がいたことも嬉しい。


「ほら、見つかる前にポケット入れて」

「は、はいっ」

「ちょっと、なにやってるの!」

「!」


 振り返ったら、奥からお母さんが歩いてきた。やばい、バレた?と思ったら、


「お喋りばかりして、品出しは終わったの?」


 意外にもバレていなく、お母さんはギロッと私を睨みつけただけだった。


「すみません、彼女に話しかけてしまったのは僕です。仕事中に失礼しました」


 一ノ瀬さんは私をフォローしてくれる。でもお母さんはそれが気に入らなかったみたいで、更に私を睨みつけた。


「ほんと、男に媚びるのだけはうまいんだから。あなたも騙されないようにね」

「……っ!」






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