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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第30章 母親との再会

私は仕事が終わると、すぐに従業員入口から飛び出した。何度も振り返りながら足早に歩いていると、前方に真人お兄ちゃんが立っているのが見えた。
「お兄ちゃん!? 来ちゃだめって言ったのに!」
「陽菜が心配だったんだ。大丈夫、あの人はいねーよ」
私はホッとして、真人お兄ちゃんの腕をぎゅっと抱きしめた。
「陽菜? どうかしたのか?」
「……話したの、お母さんと」
「え?」
「今日沙耶が休みで……沙耶のお母さんもお昼で帰るから、指示は私のお母さんから聞いてって言われて……」
「ずっと一緒だったのか?」
「指示されたのは最初だけだったけど、少し注意された……」
私は一ノ瀬さんが来たことは言えなかった。お母さんに「男に媚びている」と思われていることも……。
「陽菜、頑張ったな」
「……っ……」
「あの人のことだから、陽菜に冷たく当たったんだろうな……。でも陽菜は最後までやり遂げた。きっとその頑張りは、周りには伝わってると思うぞ」
「……お兄ちゃん……」
今日頑張ったこと、真人お兄ちゃんに褒めて貰えて嬉しい。一ノ瀬さんにも褒めて貰えたし、自分は頑張ってる……そう思いたいけど、やっぱりお母さんに言われた言葉のほうが重くて、私を闇に突き落とす。
「お兄ちゃん!? 来ちゃだめって言ったのに!」
「陽菜が心配だったんだ。大丈夫、あの人はいねーよ」
私はホッとして、真人お兄ちゃんの腕をぎゅっと抱きしめた。
「陽菜? どうかしたのか?」
「……話したの、お母さんと」
「え?」
「今日沙耶が休みで……沙耶のお母さんもお昼で帰るから、指示は私のお母さんから聞いてって言われて……」
「ずっと一緒だったのか?」
「指示されたのは最初だけだったけど、少し注意された……」
私は一ノ瀬さんが来たことは言えなかった。お母さんに「男に媚びている」と思われていることも……。
「陽菜、頑張ったな」
「……っ……」
「あの人のことだから、陽菜に冷たく当たったんだろうな……。でも陽菜は最後までやり遂げた。きっとその頑張りは、周りには伝わってると思うぞ」
「……お兄ちゃん……」
今日頑張ったこと、真人お兄ちゃんに褒めて貰えて嬉しい。一ノ瀬さんにも褒めて貰えたし、自分は頑張ってる……そう思いたいけど、やっぱりお母さんに言われた言葉のほうが重くて、私を闇に突き落とす。

