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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第31章 もっと愛して
「陽菜」


 後ろから呼ばれて、私はビクッとした。


「お父さんは着替えてくるから、先に部屋に行ってなさい」

「……っ」


 私は階段を上って、自分の部屋まで行く。すると隣の部屋のドアが開いて、パジャマを着た真人お兄ちゃんが話しかけてきた。


「陽菜、また寂しくて眠れないのか?」

「……うん」

「しょうがねぇなぁ」


 すると真人お兄ちゃんはグーにした手を私に見せてきた。


「これお前にやるよ」


 なんだろうと思って見てみると、パッと手が開いた。


「えっ!?」


 真人お兄ちゃんが握っていたのは、ゴキブリだった。


「うわあああんっ!」


 私はびっくりして泣いてしまう。


「おい、真人! また陽菜を泣かせたな!?」


 大翔お兄ちゃんが向かいの部屋から出てくる。


「なんだよ、これただのおもちゃだし」

「なんでそんなもの陽菜に見せるんだよ」

「これ見たら笑うかなって思っただけじゃん」


 真人お兄ちゃんは大翔お兄ちゃんに怒られると、ムスッとしたまま部屋の中に入って行った。


「陽菜、大丈夫だよ。あれは本物じゃないから」

「うんっ……」

「陽菜……。寂しいなら俺が一緒に寝」

「大翔、陽菜は私が寝かしつけるから大丈夫だよ」


 お父さんが大翔お兄ちゃんの言葉を遮って、私の肩に手を置いた。



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