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母なる果実
第4章 Page.3 果実の動揺 前篇

「はい、じゃあ今度は身体ね」
泡を洗い流し、彼を促す。しかし、罰が悪そうな表情をして振り返ったので、女はどうしたの?と首を傾げた。
「今度は俺が髪洗ってあげる」
「え、大丈夫だよ。君を洗った後自分で洗うつもりだったし」
「さすがにしてもらうばかりじゃ申し訳ないっていうか…」
「たくさん疲れてるんだから気にしなくていいのに」
「疲れてるのはお互い様でしょう?」
その言葉に、女は胸がきゅんと鳴った。そして突然、男の真っ直ぐな視線がこそばゆくなって、ふいと目を逸らしてしまう。
「じゃ、じゃあ…お願いしよっかな」
「もちろん」
頬が熱くなるのを感じながら、彼の願いを聞き入れるのだった。
「お痒い所はありますかー?」
「ないでーす」
先程とは立場が逆になりながら同じようなやり取りをする。最初はぎこちない手つきだったが、やがて指先で軽快に彼女の髪の毛を優しく揉み込んていた。
「くせっ毛だから洗いにくいでしょう」
「大丈夫だよ。それにこのふんわりした髪、好きだよ」
先程からの彼の言葉は不意打ちの連続で、女は心の中で手足をばたつかせるのが止まらなくなっていた。
「あ、ありがとうございましゅ…」
とにかくお礼を伝えようとするが、動揺して可笑しな語尾になってしまう。男はふふっと笑みを溢した。
泡を洗い流し、彼を促す。しかし、罰が悪そうな表情をして振り返ったので、女はどうしたの?と首を傾げた。
「今度は俺が髪洗ってあげる」
「え、大丈夫だよ。君を洗った後自分で洗うつもりだったし」
「さすがにしてもらうばかりじゃ申し訳ないっていうか…」
「たくさん疲れてるんだから気にしなくていいのに」
「疲れてるのはお互い様でしょう?」
その言葉に、女は胸がきゅんと鳴った。そして突然、男の真っ直ぐな視線がこそばゆくなって、ふいと目を逸らしてしまう。
「じゃ、じゃあ…お願いしよっかな」
「もちろん」
頬が熱くなるのを感じながら、彼の願いを聞き入れるのだった。
「お痒い所はありますかー?」
「ないでーす」
先程とは立場が逆になりながら同じようなやり取りをする。最初はぎこちない手つきだったが、やがて指先で軽快に彼女の髪の毛を優しく揉み込んていた。
「くせっ毛だから洗いにくいでしょう」
「大丈夫だよ。それにこのふんわりした髪、好きだよ」
先程からの彼の言葉は不意打ちの連続で、女は心の中で手足をばたつかせるのが止まらなくなっていた。
「あ、ありがとうございましゅ…」
とにかくお礼を伝えようとするが、動揺して可笑しな語尾になってしまう。男はふふっと笑みを溢した。

