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母なる果実
第5章 Page.4 果実の動揺 後篇

男の指が内をなぞるたび、彼女の身体は静かに、そして確かに反応していく。
――ああ…恥ずかしいのに、止まらない…!
やがて彼女は浴槽の縁に手をつき、甘い衝動に突き動かされるように腰を揺らし始めた。目を伏せ、頬を赤らめながらも、自ら求めるような動きを抑えられなくなっていく。
「あっ…んっ。いっちゃ…う…」
震える声で告げられたその言葉に、彼は真っ直ぐ答えた。
「いっていいよ。…大丈夫だから」
不意に視線が交わる。潤んだ瞳が、確かに彼を見ていた。そのまま、彼は彼女の奥を優しく、それでいて強く、刺激し続けた。
「あっあっ…!くぅっ…んぅぅうっ…!」
甘く艶やかな声が響いた瞬間、彼女の身体が大きく跳ねる。
指先に感じる熱と収縮――そして、腿を閉じて脚を突っ張るその姿を、男は息を呑んで見守った。
絶頂の余波に包まれ、彼女は彼の指を、名残惜しげにきゅっと締めつけたまま、腰を震わせてしばらく動けなくなってしまった。
その手をそっと引くと、全身の力が抜けたように、床にへたり込んでしまう。
「気持ち、よかった…?」
控えめにかけられたその問いに、彼女はゆっくり振り向く。今にも崩れてしまいそうな儚げな表情――視線を落としながら頬を一筋光らせて、うん…と静かに頷いた。
泡まみれの身体で彼の背に腕を回し、胸元に顔を埋めると、縋るようにぎゅっと抱きしめていた。
男はその全てを優しく受け止め、何も言わず愛おしげに髪を撫で続ける。
不思議なことに、先ほどまで昂っていた彼自身の熱は、もうどこにもなかった。ただ、今こうして身を寄せ合って彼女の温もりを感じているだけで、嬉しさと安らぎが溢れていた。
――ああ…恥ずかしいのに、止まらない…!
やがて彼女は浴槽の縁に手をつき、甘い衝動に突き動かされるように腰を揺らし始めた。目を伏せ、頬を赤らめながらも、自ら求めるような動きを抑えられなくなっていく。
「あっ…んっ。いっちゃ…う…」
震える声で告げられたその言葉に、彼は真っ直ぐ答えた。
「いっていいよ。…大丈夫だから」
不意に視線が交わる。潤んだ瞳が、確かに彼を見ていた。そのまま、彼は彼女の奥を優しく、それでいて強く、刺激し続けた。
「あっあっ…!くぅっ…んぅぅうっ…!」
甘く艶やかな声が響いた瞬間、彼女の身体が大きく跳ねる。
指先に感じる熱と収縮――そして、腿を閉じて脚を突っ張るその姿を、男は息を呑んで見守った。
絶頂の余波に包まれ、彼女は彼の指を、名残惜しげにきゅっと締めつけたまま、腰を震わせてしばらく動けなくなってしまった。
その手をそっと引くと、全身の力が抜けたように、床にへたり込んでしまう。
「気持ち、よかった…?」
控えめにかけられたその問いに、彼女はゆっくり振り向く。今にも崩れてしまいそうな儚げな表情――視線を落としながら頬を一筋光らせて、うん…と静かに頷いた。
泡まみれの身体で彼の背に腕を回し、胸元に顔を埋めると、縋るようにぎゅっと抱きしめていた。
男はその全てを優しく受け止め、何も言わず愛おしげに髪を撫で続ける。
不思議なことに、先ほどまで昂っていた彼自身の熱は、もうどこにもなかった。ただ、今こうして身を寄せ合って彼女の温もりを感じているだけで、嬉しさと安らぎが溢れていた。

