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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第23章 新婚旅行7日目 7月13日 ~PM~

そう言われてまじまじと
ネットの中に入っている
ガラスの球体の中を見ると。
「本当だ、中に金魚が入ってるっ…」
と…通り過ぎてしまった
網に入ったガラスの球体の中を
見に戻って…また戻って来て
その先に続いている、
黒いのれんで区切られている
エリアに旦那さんと一緒に進んだ。
黒いのれんの先は、一面の壁が
花が埋め込まれた映えスポットで。
奈良の金魚ミュージアムにも
このお花の壁と、壁に
埋め込まれた水槽のエリアはあって。
『あっちは四角い水槽でしたけど
こっちは円柱型の水槽になってますね。
巴、壁際に立って下さいよ写真撮りましょうよ』
と言われて壁際に立つと
私だけの写真をお花の壁を
バックに数枚撮ってくれて。
その後は一緒に並んで
旦那さんが自撮りして
写真を一緒に撮ったりとかして。
円柱の水槽を覗くと
金魚が泳いでいるのが見えて
後ろの壁の部分にも
お花の画像が使われていて。
金魚のひらひらとした尾ひれも
お花の花びらみたいに見える。
お花の壁のある花見のエリアの先は
電金ってエリアになっていて。
『奈良にはないエリアですよね?』
このエリアの遊び方を
解説してくれる動画が流れていて。
デジタルで金魚が沢山
釣りスピリッツのあの画面みたいに
泳いでいるフィールドから
自分の両手で金魚をすくいあげると
手の中の金魚がおみくじになるのだそう。
『巴、どっちが先に
すくえるか競争しましょうよ』
「え、ちょっと待ってッ…」
こっちが準備をする前に
旦那さんはその画像が
映し出されている所の前に立っていて。
ちょっと出遅れた感じもしながら
デジタル金魚すくい競争が始まった。
この泳いでいる金魚の動きが
中々にすばやい…感じに泳いでいて
掬えたって思っても…
ススス~と泳いで行ってしまう。
『え?これちょっと…これ
掬うの…難しくないですか?割と
初見殺しな感じがするんですけど…』
と言いながら金魚をすくうのに
格闘する事数分で金魚が
手の平で大吉の文字に変わって。
『巴、掬えましたよ!』
と…苦労した分掬えた時の
達成感はあったんだけど。

