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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第28章 2025年7月25日 妊活開始

うざくは冷蔵庫で冷やして置いて
旦那さんが帰って来てから出せばいい。
その間に玉子焼き器を使って
うまきを作って行く。
完成したうまきは
適当なサイズに切り分けて
長い焼き魚とか入れるお皿に盛り付ける。
くずしやっこはカットした
長いもとオクラを入れたら
結構ボリューミーな感じの
くずしやっこになってしまったけど。
『巴~、帰りましたよ~』
玄関の方で声が聞こえて
旦那さんをお出迎えしに行く。
「お帰り、港斗。
もうすぐお夕飯出来るからね」
『はい、手洗いして
着替えて戻って来ますね』
仕事はスーツなので、
ルームウエアに着替えて
旦那さんがこっちに戻って来て。
その間に肝吸いの
具材をお椀に入れて
お吸い物を温め直しをして。
肝焼きも温め直して、
丼にご飯とうなぎのかば焼きを
盛り付けて食卓に出した。
『巴、うなぎじゃないですか。
え?土用の丑って今日でしたっけ?』
「土用の丑は先週の土曜日だよ」
『え?だったらなんで、
今夜は…うなぎなんですか?
あ、これ食べて今夜は
僕に頑張れって事ですか?』
「まぁ…食べたからってすぐに
どうこうってなったりしないだろうし。
気の物だとは思うんだけど…、
いつも頑張りすぎな位だから
旦那さんにはうなぎ要らないかもだけど
こう言うのも…気の物と言うか……何と言うか」
子作りしようがしまいが
えっちは同棲する様になって
毎日するのが当たり前になってるから。
子作りだからって、うなぎとか
用意しなくてもいいんじゃないの
とも…思わなくも無かったんだけど。
こういつもと違う感が…
特別な感じが出したい様な
そんな気分になったのも
私の中での事実でもあって。
『じゃあ、これ食べたら
お湯張り待ってる間に
ソファで1回子作りして置きますか』
「そんな即効性ないよ…?」
『気の物ですって、それにしても
うな丼に、うまきにうざくに
肝吸いに、肝焼きって
うなぎフルコースじゃないですか』
うなぎ尽くしにテーブルの上が
なってしまっていたのは事実で
いつもよりもかなり豪華な
食卓を旦那さんと囲んで、
ふたりでうなぎを美味しく頂いた。

