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ラスト・セックス
第1章 1日目

そのお目当ての店員さんは名札にSHINOと書いてあった。でもジャックはまだその人をSHINOさんと呼んだことはなかった。2つのレジのうちSHINOさんになるかどうかは1列に並んでいる以上確率2分の1だ。前の前がSHINOさんになった。ということは自分もSHINOさんだとほっとした。ところがSHINOでないほうのレジの客がいろいろ店員に聞いていた。時間がかかっていた。まずい。案の定前の客がSHINOさんになり、そしてジャックはもう一人の大福のような女性店員になった。
「ブレンドコーヒーをほっとで」
「オータムブレンドが出たんですけど、試してみます?」
ジャックはぼーとして
「ああ」
と力ない返事をした。すると、隣りのレジのSHINOさんが
「こんにちは」
とジャックに挨拶をしたのだ。どうやらSHINOさんはジャックを覚えてくれたようだ。
「オータムブレンド、私は好きだけど」
SHINOさんにそう言われ
「試してみます」
ジャックは笑顔で正面の大福でなくSHINOさんに返事した。
何か嬉しいよな。席に戻ってオータムブレンドを飲みながらジャックはにやついた。SHINOさんは少し茶髪でそれを後ろで結わいて、とにかく可愛らしい笑顔をくれる。小麦色で20代の艶のある肌、グラマーな肉体、一晩の関係でいい、思い切り抱きたい。そんな妄想をここへ来るたびに抱き、もう1か月になろうとしていた。そうか自分のことを覚えているのか、なら声もかけ易い。いいんだ親子ほど年の差があるんだから、彼女にしようとまでは考えない。でもただ、店員と客というだけの関係よりは1ミリでもいいから近づきたい。
「ブレンドコーヒーをほっとで」
「オータムブレンドが出たんですけど、試してみます?」
ジャックはぼーとして
「ああ」
と力ない返事をした。すると、隣りのレジのSHINOさんが
「こんにちは」
とジャックに挨拶をしたのだ。どうやらSHINOさんはジャックを覚えてくれたようだ。
「オータムブレンド、私は好きだけど」
SHINOさんにそう言われ
「試してみます」
ジャックは笑顔で正面の大福でなくSHINOさんに返事した。
何か嬉しいよな。席に戻ってオータムブレンドを飲みながらジャックはにやついた。SHINOさんは少し茶髪でそれを後ろで結わいて、とにかく可愛らしい笑顔をくれる。小麦色で20代の艶のある肌、グラマーな肉体、一晩の関係でいい、思い切り抱きたい。そんな妄想をここへ来るたびに抱き、もう1か月になろうとしていた。そうか自分のことを覚えているのか、なら声もかけ易い。いいんだ親子ほど年の差があるんだから、彼女にしようとまでは考えない。でもただ、店員と客というだけの関係よりは1ミリでもいいから近づきたい。

