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ラスト・セックス
第2章 2日目
次の朝、夢でSHINOさんともう少しでというところでジャックは目が覚めた。8月は夏休みシーズンでイベントも多く、警備会社勤めでは夏休みはとれなかった。9月になって遅れていた夏休みをとった。2日間は娘夫婦に会いに行き、今日含めて残りの休みは3日。この3日間で何とかSHINOさんといい関係になれたら・・・そんな夢のようなことを想像してはアホらしいと我にかえった。

昼食にいつものコーヒーチェーンに行った。SHINOさんはいない。昼休みかもしれないな。とにかくチキンドッグとアイスコーヒーを頼んだ。天気は秋晴れというよりも残暑だった。窓越しに外を見ると日差しの強さがよくわかった。夏休みと言ってもこれと言ってもう予定はない。冷房の効いたこの店内でのんびりしてようと思った。それでもできることならSHINOさんに一目会いたいと思った。肉体のことだけではない。あのチャーミングな笑顔が嬉しいのだ。例え既婚でもいい。子供がいてもいい。一晩でも自分の物になるんだったらそれでいい。いや自分の物にならなくて気さくにおしゃべりができれば、それだけでいいんだ。嘘じゃない。

神様はいるもんだ。願いが通じたのか、奥からSHINOさんが出てきてカウンターに入ったのだ。少し離れたに所にいるジャックにも気づきスマイルを送ってくれた。白いポロシャツに緑のエプロン。視線はさりげなく胸のあたりにいってしまう。またこっちを見ている。いや気のせいさ、見るわけない。
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