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四谷荒木町の女〜再会の熱い夜
第3章 思い出の女を抱く
 誘うように突き出された赤い唇をキスで塞いだ。か細い指が彼のシャツのボタンを外し始め、キスをやめずに、下までボタンを外されたシャツを脱ぎ捨てたら、むき出しの肌を合わせて抱き合う。

「ああぁ……っ、ん……早く……」

 甘い吐息は喘ぎへと変わり、抱き合ったままベッドへ、欲望に任せて熱い女体を押し倒した。

 しどけなく横たわったスレンダーな肢体の、しかし女らしいカーブを描いている腰から、ブルーのショーツをゆっくりと脱がせる。女は抵抗しない。切なげな息を吐きながら、片方の腕で胸を隠し、されるがままになっている。

 なめらかな下腹。慎ましやかな陰毛は薄めで柔らかそうだ。

……しのぶも、そうだった。

 脱がせたショーツは、程よい肉付きの太腿を通り過ぎた。足が長い。やはりスタイルが良い。彼と同様に若くないだろうに、それにしては、肌に張りがあって、酷よく筋肉も付いている。女らしい弾力もある。

 脱がされやすいように、彼女自ら膝を立てた。引き締まったふくらはぎまでショーツを脱がせたら、片足ずつ上げさせ、足の先から抜く。彼も下着を脱いで裸になり、横たわる美しい女の裸身へ覆い被さる。
 
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